2024年4月1日から運転手の残業時間の上限が規制されました。 そのため、各流通企業は業務の対策を講じました。結果、運送料金の上昇は避けられない状況です。
当然、卸業者の方でも対策し実行しています。
これまでの問屋から酒販店までの配送コストが見直され、配送回数の減少と配送ロットの上昇等具体的に行われます。
配送回数の減少は予測仕入れ等で辛うじてカバーできてもロット数の問題は個店ではカバーしきれないと思います。 3本だけ必要な商品を1ケース12本で仕入れなければならない等がお店の経営圧迫を強いることは明らかです。 お店の存亡危機に直結しているのが現状です。
当然、メーカーと問屋間にも同じ現象が起こっています。受注予測計画生産から受注生産に変わろうとしています。特に小規模メーカーにはこの傾向が強く出ています。
この前までは単品配送OKだった日本酒とか焼酎などが「1ケースでご注文ください」とか「5ケースロットでお願いします」等の案内として出ています。このような流れで流通最末端の酒販店の商品は、どこでも売っているNB商品の取扱が多く提案商品に魅力がなくなり組織販売店に勝てない現象を見ることになります。
この課題を克服しない限り、地域酒販店の存在価値は無くなります。
どこでも販売しているNB商品は、スーパーなどで手に入れることが出来ます。お客様の求める酒販店像は、「専門店」なのです。商品知識・豊富な品揃え・取り寄せ出来るシステムが要求されます。立地条件は全く関係ありません。余談ですが、ご利益があると評判の神社とかには、たとえ富士山のてっぺんまで苦労して拝みに行きます。気候のいい折には、上り下りで銀座の人込みだと何かに書かれていました。都会の真ん中にある大通りに面した交通の便がいい神社より格段に多いのです。誰が考えたのか知らないが、、、さすが「商売の神様えべっさん」では10日恵比寿の3日間で一年の経費を叩き出すイベントもすごいものがあります。
課題克服は、仕入れ共有と情報共有で完全に解決できます。しかも、新しい可能性を含んだ新小売り体制が出来上がる可能性を含んでいます。
具体的には、ただ、10数店でグループを作るだけです。新たな資金は全く必要としません。酒販店以外の小売り店、卸企業も参加できます。
全国画一的なTV放送がユーチューブなどのSNSに負けてるように、個店での情報能力が試される時代になっています。
具体的にはどーするんだ!理論だけではどーにもならない!はよ書け!とかの声が聞こえてきそうですが、、、文章で書くよりイメージで表現したいと思います。
次回からは4月4日から毎日一回、絵もしくは動画でここに載せていきます。